「28日後…」は2002年のイギリス映画です。
監督は「ザ・ビーチ」や、「スラムドッグ$ミリオネア」「スティーブ・ジョブズ」とヒット作を作り続けるダニー・ボイル。
脚本はアレックス・ガーランドで、何度もダニー・ボイルとタッグを組んでおり、自身監督作品では「エクス・マキナ」「アナイアレイション -全滅領域-」があります。
本作は第30回サターン賞(2003年度)の最優秀ホラー映画賞を受賞しています。
徹底した世界観と、無人のロンドンをさまよう主人公の姿が大きな話題を呼びました。
2007年には、本作の設定を引き継いだ続編が出ています。
続編はキャストはまったく異なり、テイストも本作とは異なりますが、パンデミックものの世界が広がる魅力ある映画です。
映画【28日後…】を配信しているVOD一覧
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映画【28日後…】のクレジット
スタッフ
監督 ダニー・ボイル
脚本 アレックス・ガーランド
製作 アンドリュー・マクドナルド
音楽 ジョン・マーフィ
撮影 アンソニー・ドッド・マントル
編集 クリス・ギル
キャスト
ジム:キリアン・マーフィー
セリーナ :ナオミ・ハリス
マーク :ノア・ハントレー
フランク :ブレンダン・グリーソン
ハンナ :ミーガン・バーンズ
ヘンリー・ウェスト少佐: クリストファー・エクルストン
ファレル軍曹 :スチュアート・マッカリー
ミッチェル伍長 :リッチ・ハーネット
ジョーンズ二等兵 :レオ・ビル
映画【28日後…】のネタバレ感想|独特なゾンビ映画
猛ダッシュゾンビ!前半はゾンビ映画ならではなスリルを楽しめる
全力疾走するゾンビと、誰もいない終末状態のロンドンは、公開時話題となりました。
「レイジウィルス」に感染するとゾンビのようになり凶暴になり生きている人間を喰い殺すという、「パンデミックからのゾンビ」のあるあるな設定。
よくある設定にダニー・ボイルならではのアレンジを加えてくれたことで、ストーリー当初はゾンビどころか人間も出てこない、びっくりするような世界観で一気に目が離せなくなります。
だからこそ、初めてゾンビが現れたときは肝を冷やされるような恐怖と、まるで自分が追いかけられているような緊迫感が味わえます。
パンデミックでゾンビとなると、感染後どうなってしまうのかがジャンルのファンとしては気になりますよね。
初見で「あ~このタイプね!」「このタイプだとストーリー展開は…」「生存者がこういう組み合わせなら結末は…」なんて考えてしまったり。
ゾンビ映画となると、グロやエグいシーンが比較的多めですよね。
本作は、グロというよりも痛そうなところが少なくないので、苦手な方は気を付けてください。
しかし残酷なシーンや描写には重きを置かれていないのが、ストーリー全体通して伝わってきます。
むしろ「この映画はゾンビ映画ではなくヒューマンドラマ」という人もいるほど。
全体を通して、それぞれの状況での人間心理がどう動くかを描いており、心温まるシーンも、恐怖におののくシーンも、常に「人はどう感じどう行動するのか」を問うているような感覚になります。
印象的なのは、ジムを含めた生存者4人が救助がある場所まで向かう道中で、無人のショッピングモールで楽しく自由に買い物をするシーン。
束の間の平穏を享受する4人が仲の良い家族になったかのような暖かさを感じます。
一方でゾンビやパンデミックものとしては中途半端、という批評もあったようです。
ゾンビものであれば「ドーン・オブ・ザ・デッド」や「バイオハザード」レベルを期待する人も多いですよね。
そこまで振り切れたゾンビ演出ではなく、パニックはありつつも淡々と進んでいくので、そのハラハラレベルを期待して見るのはおすすめできません。
映画【28日後…】の考察|本当に恐ろしいものを描く
結局怖いのは人|怖いのは感染ではない?
後半はパンデミックやゾンビにはあまり焦点が当てられていません。
ゾンビ映画としての緊迫感を楽しませてくれた前半ですが、4人の生存者たちが目的地に到着したところから、一気にテイストが変わります。
ここから登場する軍隊と兵士たちにより、恐怖の中でも人が助け合う美徳を描かれた前半と相反して、人をだまし利用し陥れる悪徳が当たり前の胸クソ悪い世界観に変わります。
女性をなぐさみものにするために、生存者を呼び寄せてきた少佐とその部下たち。
終末状態のロンドンに「助けになる」とラジオ放送を流し、
信じてやってきた人々の中でも女性を得て、奴隷状態にしたかった、というわけです…。クズですね~。
主人公のジムはストーリー当初ゾンビにおびえて逃げ回る青年だったのに、兵士たちからセリーナを守るためにまるで感染してしまったかのように兵士を殴り殺します。
その血まみれになったジムの形相は、セリーナでさえも感染したのではないかと疑うほど。
この演出には「ゾンビよりも恐ろしいのは人間」の暗喩とも取れます。
レイジウィルスに感染していようがいまいが、人間は時として凶暴になると。
しかし一方で、「大切な人のためになら人間はゾンビのように恐ろしくもなれる」と言っているのかもしれません。
「本当に怖いのが人」であることを、これでもかと描き切ってくれた映画も紹介してます。
ネタバレ!ストーリー全貌を見たい方はこちら
ここまで、映画「28日後…」の魅力を説明しましたが、いかがでしたか?
ここからは、本作のあらすじを一気に紹介しますので、ネタバレしてほしくない方はご注意ください!
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【プロローグ】
イギリスはケンブリッジ。
霊長類の研究センターらしき施設に、動物保護団をうたう過激派団体数名が侵入しました。
彼らは研究員に暴行をふるい、拘束されている動物たちを解放しますが、そこでは世間には隠れて凶暴性を高める「レイジウィルス」を動物に感染させて研究していたため、感染しているチンパンジーも解き放たれてしまいます。
理性を失っているチンパンジーは過激派団体にも研究員にも噛みつき、人間たちにも感染していきます。
【前半】
研究センターでのパニックから28日後。
ある男性が病院のベッドで目覚めますが、病院内には誰もおらず電話も通じず、呼びかけても声が返ってくることはありません。
名をジムという彼は病院の外に出てみましたが、ロンドン中に人がいなくなってしまったかのようです。
そして教会に行きつくのですが、そこで「誰かいませんか」と呼びかけると、挙動のおかしい神父が現れます。
理性を失っているかのように見える神父は突然ジムに襲い掛かり、ジムは必死になって逃げだします。
教会を飛び出したジムを、神父のように異常な人々がどこからか湧き出してきたように増え、ジムを追いかけます。
そこへ突然マークとセリーナが飛び出しジムを助け、そのまま地下鉄構内の隠れ家へと連れて行ってもらいます。
マークとセリーナによると、28日前、ウィルス感染が突然始まり瞬く間にロンドンまで広がってきており、ウィルスの正体は不明のまま、政府も軍隊も機能せずテレビなどのメディア情報も一切絶たれているとのことでした。
ジムは、メッセンジャーをしていたが事故で入院し意識を失っている間にこの事態になっていたことを話し、その翌日マークとセリーナは、ジムの実家に一緒に行ってくれることになりました。
危険におびえながら実家までたどり着いた彼らですが、ジムの両親は感染した世界におびえ自殺してしまっていました。
その日はもう夕方になってしまい、夜に移動する危険を考慮し3人はジムの実家に滞在することを決めます。
夜、悲しみに暮れるジム。
家族を想ってろうそくで室内を照らして思い出にふけっていると、その光に感染した隣人が襲い掛かってきます。
マークとセリーナが急いで駆け付け隣人は殺されますが、マークは噛みつかれ感染してしまっていました。
セリーナは命乞いをするマークにかまわず彼を殺してしまいました。
そのままセリーナとジムは家から逃げ出し歩いていると、少し離れたマンションで、イルミネーションが輝き点滅している部屋を見つけます。
生存者がいるに違いないと考えた2人は、感染者をかいくぐりながらその部屋にたどり着きます。
そこにはフランクとその娘ハンナがおり、セリーナとジムを歓迎してくれます。
ラジオから流れる軍隊からのメッセージを聞いていたフランクとハンナは、そこに行こうと提案し、セリーナとジムは迷いながらもうなずきます。
【中盤】
こうして4人は車で移動を始め、その道中は大変なものでありながら、ひとときの安堵もおぼえる時間となりました。
トンネルの中でタイヤがパンクしてしまった際には、感染者の群れが押し寄せ、危機一髪のところでタイヤ交換して逃げ出しました。
また、ショッピングモールを見つけた4人は、無人のモールで好きなだけ買い物をして、放置されていたトラックからガソリンも調達します。
そして4人は、草原でピクニックをしているかのうように買い込んだ食事でおなかいっぱいになりそのまま夜を過ごします。
セリーナは、実は当初フランクとハンナを足手まといだと思っていましたが、親子を見ているうちにその絆と愛に優しい気持ちにさせられていました。
そしてついに4人はラジオから流れていた目的地に着くが、そこには誰もおらず、バスが無数に並びカラスがそこここに住み着いているようでした。
フランクは失望から怒りをあらわにし、バスを蹴り上げた時、頭上にあった感染者の死体から血が滴り落ちフランクの目の中に入ってしまいます。
すぐに感染してしまったフランクは、心配して近寄ろうとするハンナを遠ざけようとし、そのとき隠れて監視していた兵士に射殺されました。
悲しむハンナを尻目に、兵士たちはジム、セリーナ、ハンナを保護して軍の隠れ家に向かいます。
【後半】
3人が連れていかれたのはヘンリー少佐が率いる軍人のアジトで、そこは広大な土地と建物が高い塀で守られ、周辺には地雷を埋め込み見張りも立て万全の守りで固められた場所でした。
で彼らに建物内を案内して回り、夜は歓迎の食事会を行いました。
建物内に感染した兵士メイラーが、鎖でつながれており、兵士たちは感染者の状態を探るためにつないでいると言っていましたが、ジムたちは不安に駆られます。
そしてヘンリー少佐は、ジムに真実を告げます。
ヘンリー少佐は、佳境にある部下たちの欲求を解消させるために、女を連れてくると約束しており、そのためにラジオで放送を流して生存者がやってくるのを狙っていたのでした。
それに反発したジムは兵士たちに殴られ捕えられてしまい、セリーナとハンナも捕まってしまいます。
またセリーナたちを守ろうとしたファレル軍曹も捕えられ、ジムとともに処刑のために連れ出されました。
感染者の死体置き場へ連れていかれたジムとファレル軍曹でしたが、処刑をしようとした兵士の1人は銃に慣れておらず、2人は逃げ出します。
ジムはアジトの塀を乗り越えて逃亡。
兵士たちはジムが逃げ出したことに一瞬焦りますが、まさかアジトの外では生き延びられないだろうと考え、追いかけはしませんでした。
ジムは逃げながら、飛行機が上空に飛んでいたのを見かけ希望をいだきます…。
一方でアジトに囚われているセリーナとハンナはドレスを着せられ薬を盛られて、朦朧としていました。
兵士たちに襲われそうな2人でしたが、セリーナが言い訳を作ってハンナと2人きりになり、部屋に閉じこもります。
セリーナはハンナの感覚を麻痺させて苦痛を分からないようにしようと考え、精神安定剤を与えようとしますが兵士たちに妨害されてしまいます。
その時、敷地内に何者かが潜入したサイレンが鳴り響きます。
逃亡したジムが意図的にサイレンを鳴らして騒ぎを起こし兵士を自分のところにおびき出してセリーナたちを助けようと考えていました。
ヘンリー少佐は兵士を1人連れて、サイレンが鳴っている無人のキャンプ地へと向います。
ジムは無人キャンプ地に来た兵士を殴って卒倒させ、ヘンリー少佐が乗ってきた車を故障させて、彼らの武器を奪ってアジトへと向いました。
アジトについたジムは、メイラーがつながれている場所へやってきて塀の上からメイラーの鎖を撃ち、彼を解き放ちます。
メイラーは無我夢中で屋敷の中で走りこんでいき、次々と隠れている兵士たちを襲い喰い殺していきます。
襲われた兵士は感染者となり、また他の兵士を襲い、アジトは地獄と化しました。
感染し凶暴化したメイラーの突入により、一軒家の中の兵士たちは次々に襲われ、襲われた兵士もまた感染者となって他の兵士たちを襲い始めます。
この混乱のすきにジムはアジトの窓へ飛び移り室内へ入り込むものの、セリーナを守るために兵士を殴り殺したジムを見て、セリーナは彼も感染したと危惧します。
ジムに鉈をふるいあげますが、間一髪で彼を傷つけることはなく、ジムの正気を確認しセリナーとジムは熱いキスを交わします。
ハンナと落ち合ったジムとセリーナは、乗ってきたバンでアジトから逃げ出そうとします。
3人が乗り込もみ出発しようとしたたとき、バンの中には少佐が乗ってジムたちを待ち構えており、少佐はジムの腹を撃ち抜いてしまいます。
セリーナとハンナに銃を向ける少佐、しかしそこで運転席に乗っていたハンナがバンを急激にバックさせアジトの玄関に突っ込みます。
衝撃で最後部の座席まで飛んでいく少佐、そしてバンには感染した兵士たちがたかってきて、後部座席の窓ガラスを割って少佐を引きずりおろしました。
そのまま少佐は感染した兵士たちに襲われ最期を迎えるのでした。
ジムの傷口必死に押さえるセリーナ、意識朦朧としていくジム、そしてバンを運転するハンナはアジトの敷地を出るために錠で固く閉ざされたアジトの門にバンで体当たりします。
【エピローグ】
そしてまた28日後…。
目を覚ましたジムの頬を優しく朝の風がくすぐり、カーテンのなくなった窓からまぶしい朝日をながめるジム。
草原と丘と海をのぞむ、こじんまりとした小屋ではセリーナとハンナがSOSのサインを上空へ送るためにカーテンも使い切ってミシンで縫い込んでおり、それを微笑んでジムは見ています。
そこへ飛行機の音が聞こえてきます。
3人は縫いかけの布を持ち出して「HELLO」の文字を地面に作り、上空を通りかかる飛行機に思いっきり手を振るのでした。
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