「イット・フォローズ」は2014年のアメリカ映画です。
感染した(呪われた)本人にしか見えない「アレ」が、本人が殺されるか呪いを移すまでひたすら追い続ける…。
というシンプルながら恐怖の底が深いストーリーです。
一度見ただけではそんなに怖くない気がするのに、なぜだか忘れられず、思い出してしまう…。
そして夢に出てきそうな奥深いホラーでもあります。
本作は低予算かつほぼ無名の監督デヴィッド・ロバート・ミッチェルによる作品であったにも関わらず、あのクエンティン・タランティーノが絶賛したことで世界中で話題を呼び、高い評価を得ました。
クエンティン・タランティーノは巨匠と呼ばれる監督の一人。
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」や「パルプ・フィクション」など、個性的な作品を手掛けている印象が強いですね。
本作はストーリーと演出のインパクトだけでなく、「呪いの連鎖」によるメッセージ性も深く、考察が考察を呼ぶ興味深い作品でもあります。
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映画【イット・フォローズ】を配信しているVOD一覧
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映画【イット・フォローズ】の作品概要とあらすじ
作品概要 | 詳細 |
---|---|
公開年 | 2014年 |
映画ジャンル | ホラー、サスペンス |
監督・脚本 | デヴィッド・ロバート・ミッチェル |
製作 | レベッカ・グリーン、ローラ・D・スミス、デヴィッド・ロバート・ミッチェル、デヴィッド・カプラン、エリック・ロメスモ |
キャスト | ジェイ – マイカ・モンロー ポール – キーア・ギルクリスト グレッグ – ダニエル・ゾヴァット ヒュー / ジェフ – ジェイク・ウィアリー ヤラ – オリヴィア・ルッカルディ ケリー – リリー・セーペ |
ある昼下がり、平和な住宅街の一軒家からタンクトップに短パンだけの若い女性が急に飛び出してきます。
彼女は車道に出て不安そうに周囲を見渡していましたが、怪訝そうに家から出てきた父親が声をかけても「大丈夫だから」と言って一度家に入ります。
しかしすぐに彼女はまた家を出てくると、車に乗りこんで猛スピードで家から走り去ります。
夜中、波が打ち寄せる浜辺に彼女は一人でしゃがみこんでいました。
彼女は波のそばで両親に電話を掛けます。
電話で両親に「愛している」と告げ、そんな彼女に両親が電話の向こうで不安がっているのが分かります。
そして翌朝、彼女は足をおかしな方向にへし折られた無残な遺体として発見されます。
ストーリー全貌とあらすじを読みたい方はこちらから!
映画【イット・フォローズ】の感想
都市伝説のようなクラシックホラー
性交渉したことで呪いがうつっていく、その設定自体が都市伝説的なホラー。
ありそうでなかったこのストーリーは低予算で作られたものの、全世界で反響を呼びました。
タランティーノにして「最高の作品」と言わしめたことでも有名になったのではないでしょうか。
正体を明かされることはないまま、ゆっくりと追いかけてくる「アレ」は、いつどこにどんな姿で現れるのかがストーリー内でも観客にもわからないのがミソです。
前半まで見終えたなら、人影がちらつくと「きた?」「これ?」「もうそろそろ?」と常にびくびくしているはず!
洋画ホラーあるあるな「びっくりさせてナンボ」ではなく、大きな起伏もなく静かに迫ってくるのがまた恐怖をそそります。
「アレ」は性交渉した相手に感染し、その人を殺すまでひたすら歩いて近づき、どんなに相手が遠ざかってもまた近づきます。
そして姿を変えながら相手を殺すまで永遠に追いかけてきます…。
もし殺されてしまった場合には、「アレ」は殺される前の相手に呪いが戻ってしまう、という設定。
「アレ」から生きて逃れるには、誰かと性交渉して「アレ」を移すしかないのです。
映画【イット・フォローズ】の考察|「アレ」の正体を考える
社会的な風刺も?解かれないままの謎もまた魅力
「そもそも性交渉することによって呪いがうつって殺されてしまう」という設定は何がテーマなのか?
本作が世界的に話題になり、こういった議論は映画ファンの間でも多かったようです。
結末まで明らかにされることのない呪いのような「アレ」の正体が何なのか。
さびれた街並みや白人しか出てこないが、この社会設定はいつの時代のものなのか。
などなど、不明瞭な点を残しているのが色々な考察に及びそうな楽しさです。
一部ではこの迫ってくる何かは「性病」を暗喩しており、昨今の若者が安易に体を許すことに対して警鐘を鳴らしているともいわれました。
そのため現代社会の風刺ともとらえられると考えられていた一方で、この解釈は監督自身により否定されたようです。
監督デヴィッド・ロバート・ミッチェルは自身で「死の恐怖」を表現した作品である、と語っているそうです。
そのスピードもしつこさも、人に近づく「死」そのものなのだとか。
確かに「アレ」はいつも姿を変えてゆっくりと歩いて近づいてくるので、なんだか死神っぽいですね…!
メッセージ性も呪いの意味するところも、様々な解釈ができるのもまた、本作の魅力です。
奥深い洋画のホラーは、そのストーリーを突き詰めると
「人間がいちばん怖い」か
「悪魔の恐怖」
を描いているものが多いので、本作のような様々な推察ができるものは斬新です。
原点不明な「呪い」としか表現しがたい恐怖は珍しい一作だからこそ、話題を呼んだのかもしれません。
ジャケット画像でもある「足」が迫ってきているサマが、
「何か」が迫ってくる恐怖を掻き立てているようです!
「呪い」が連鎖していくおすすめ映画はこちらも!
ネタバレ!ストーリー全貌を見たい方はこちら
ここからはストーリー全貌を紹介します。
「これから映画を見たいから結末はまだ知りたくない!」という方はご注意ください!
【序盤】
ある昼下がり、平和な住宅街の一軒家からタンクトップに短パンだけの若い女性が急に飛び出してきます。
彼女は車道に出て不安そうに周囲を見渡していましたが、怪訝そうに家から出てきた父親が声をかけても「大丈夫だから」と言って一度家に入ります。
しかしすぐに彼女はまた家を出てくると、車に乗りこんで猛スピードで家から走り去ります。
夜中、波が打ち寄せる浜辺に彼女は一人でしゃがみこんでいました。
彼女は波のそばで両親に電話を掛けます。
電話で両親に「愛している」と告げ、そんな彼女に両親が電話の向こうで不安がっているのが分かります。
そして翌朝、彼女は足をおかしな方向にへし折られた無残な遺体として発見されます。
【前半】
ジェイは19歳の美人女子大生。
付き合いだしたばかりの彼氏ヒューに夢中で、妹のケリーや幼馴染のヤラ、ポールに映画に誘われますがヒューとのデートがあるので断ります。
ヒューとジェイはデートで映画を見ましたが、映画館で二人で話している際ヒューが「黄色い服の女性」を指さしますがジェイにはそれが見えません。
ヒューはそのことに急に焦りだしジェイを連れて映画館を出たために、ジェイは不信感を抱いていました。
翌日、ジェイはついに車の中でヒューと結ばれます。
しかし急にヒューは豹変してジェイは乱暴されて気を失い、目が覚めると廃墟ビルの2階で下着姿のまま車いすに縛り付けられていました。
恐れているジェイに、ヒューは真剣な顔で話します。
「乱暴なことはしないからよく聞け。俺がきみにあるモノを感染させた。これからそれが君を追いかけてくる。
それはいつも姿を変えるが実態はひとつだ。」
そういってヒューは廃墟から外が見える場所にジェイを連れていき、付近の線路を指さします。
彼の指さした先を見たジェイは、全裸の女性がこの廃墟に向かって歩いてきているのが見えました。
ジェイがそれを見ているのを確認したヒューは「早くだれかと寝て、そのだれかに感染させるんだ。追ってくるあいつにジェイが殺されたら、俺のところに戻ってくるからな」と言い、ヒューは車いすを押して全裸の女から逃げ、ジェイの家まで車で送ると彼女を捨てるようにして去ってしまいました。
ジェイの家先で夜のトランプを楽しんでいたケリー・ヤラ・ポールは、下着姿で置き去りにされたジェイに驚き保護し警察を呼びます。
ジェイは警察に事情を話し入院となりましたが、その後の警察に調べにより、ヒューについてのことが分かります。
彼はジェイに近づくために家を借りており、ヒューという名前事態も偽名でした。
【中盤】
退院したジェイは、運が悪かったとヒューのことは忘れようと心に決め、大学で講義に出ます。
講義中、ふっと窓の外を見たジェイの目に白髪の老婆が芝生を歩みながら教室に近寄ってきていました。
ジェイは教室内の人々には老婆が見えていないことに気づき、慌てて教室を飛び出し、車に乗り込み妹のケリーと幼馴染ポールがバイトしているアイス屋さんに行きました。
ジェイのことを心配したポールとヤラが泊まりに来てくれ、ヤラは妹ケリーの部屋に、ポールはリビングで寝ることになりましたが、夜寝つけないジェイはリビングに行ってポールと昔話で盛り上がります。
実はポールとジェイはお互いがファーストキスの相手だったのですが、ポールがケリーともキスしたことを知ったジェイはポールに隔たりを感じていたと、ジェイは打ち明けます。
そのとき、キッチンでガラスが割れる音がしたためジェイが見に行きます。
ポールはケリーたちを起こしに行きました。
ジェイはキッチンで上半身裸で歯が欠けている女性が自分に向かってくるのを目撃し、自分の部屋に逃げ込みます。
心配したみんなはジェイの部屋へ入っていきますが、彼らの後ろに恐ろしく長身の男が部屋に入ろうとしており、それを見たジェイは家を飛び出し自転車に乗って逃げ出します。
ちょうどそれを向かいに住んでいるグレッグが見ていました。
自転車で飛び出したジェイは公園のブランコに座っていたところ、そこへケリー・ヤラ・ポールに加え、グレッグもやってきました。
ジェイはみんなにヒューから聞いた話や追ってくる不気味な何かの話を打ち明けたところ、みんなはヒューを探そうと言い出すのでした。
グレッグの運転でヒューの家に着いた彼らでしたが、そこはすでに空き家になっており、窓は紙切れで埋め尽くされ窓には空き缶がぶら下がり、侵入者への警戒が明らかにわかる状況でした。
空き家に侵入した一行は、そこでヒューの写真を見つけます。
その写真は彼女らしき女性とのツーショット(相手の女性は冒頭で無残に殺された彼女、つまり彼女が死んでヒューに「あれ」が戻ったと思われる)があり、ヒューはローソン高校のジャケットを着ていました。
そしてローソン高校へ向かうジェイたち。
高校でヒューのことを聞きまわり、やっとヒューに再会します。
ヒューと対面したジェイたちは彼から改めてことの真相を聞き出したところ、ヒューは今でも感染した人にしか見えない「それ」が見えていると言い、再度ジェイに「誰かに感染させろ」と言い放ちます。
そして「それ」はいつも歩いて迫ってくるので車で逃げるべきだ、と告げるのでした。
グレッグは自分の父が持つ別荘に泊まろうと提案し、一行は車で別荘へ移動します。
別荘に着いてからは、グレッグはジェイに銃の練習をさせました。
そしてグレッグやジェイ、ケリー、ヤラ、ポールは砂浜でのんびりとくつろぎます。
しかしそこへゆっくりと「それ」がジェイの背後から近づいてきて(ほかのみんなには「それ」が見えていない)ジェイの髪の毛をつかんで引っ張り上げます。
みんなには「それ」が見えませんがその異常な様子に感づき、ポールが何も見えていない場所にイスで殴りつけてみるとやはり手ごたえがあるのですすが、ポールはいきなり吹き飛ばされてしまいました。
近づいてくる「それ」にジェイは銃で撃つものの効き目はなく、動転した彼女は車に乗って逃げ出しましたが畑に突っ込んでしまいジェイは手の骨折で入院することとなりました。
入院している病室で、グレッグの提案によりジェイと彼は関係を持ち、「それ」をグレッグに感染させたのでした。
ジェイの妹ケリーや幼馴染のヤラ、ポールも追って「それ」がグレッグにうつされたことを知ります。
グレッグは「それ」のことを信じておらず、感染したことも特に気にしていないようでした。
そして数日後、グレッグの部屋に突如「それ」は現れます。
「それ」はグレッグの母親の姿をしてグレッグに馬乗りになり、異変を察知したジェイが駆け付けた時には彼はすでに死んでいました。
【後半】
「それ」がまた自分に向かってくることを悟ったジェイは、急いで車で逃げ出します。
翌朝戻ってきたジェイに、ポールは「自分に感染させよう」と提案しますがジェイはすぐにはうなずけません。
なぜなら、ジェイは過去にグレッグと肉体関係を持っていたこともあり、またグレッグ自身が「それ」を怖がっていなかったからなのですが、ポールはまったく状況が異なります。
そのためジェイはポールの提案を素直に飲むことができませんでしたが、ポールは「それならやっつけよう」と再度提案します。
そしてジェイと妹ケリー、幼馴染のヤラ、ポールはみんなで「それ」を退治する方法を考えます。
彼らは昔みんなで遊んだプールに「それ」をおびきだし、プールの周囲には電化製品をたくさん並べコンセントをつないでおき、「それ」が現れたらプールに落として感電死させようと考えたのでした。
プールの中央でジェイは「それ」を待ち受けます。
深夜、「それ」は下着姿の男で現れますが、ジェイのいるプールの中に向かうのではなくプール周辺に並べられた家電製品を次々とプールの中に投げ込んでいきます。
ジェイが感電することを恐れたポールたちは、あわてて電化製品をプールから引き揚げます。
「それ」を狙ってポールは銃を撃ちますが、なにしろポールには見えないためヤラの足に弾があたってしまいます。
そこでケリーが「それ」に布をかぶせると「それ」を目視できるようになり、ポールは狙って撃ちます。
「それ」はプールに落ち、ジェイは慌ててプールから出ようとしましたが「それ」に足を引っ張られたところ、ポールが銃弾を撃ち込みプールは血の海になりました。
しかし「それ」の血の海はジェイにしか見えてませんでした。
その後、ジェイとポールは結ばれました。
行為のあとにポールはジェイに変わったことがないか尋ねますが、ジェイは答えません。
後日、ポールは街中で車を運転しながら娼婦を眺めます。
娼婦を買うことを考えているようでしたが結局声もかけずそのまま去るポールでした。
ポールとジェイは自宅の近くを手をつないで歩いています。
平和そうに見える姿ではありますが、その後方には「それ」と思われるような姿が後を追っているのでした。
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