
邦画・洋画問わず、怖くて楽しめる映画を集めました!
ホラー映画選びに迷ったなら、ここで見たいものが見つかるはずです。
怖さレベル別にしているので、ホラー苦手な方から、大好きな方まで楽しみやすい映画がそろっています。



★の数は個人的な評価なので、必ずご期待にそえるものではないことをご了承ください。
なお、この記事を書いている筆者は下記のような映画マニアです。
1,000本以上の映画視聴歴
ホラーとサスペンス好き
クリーチャー大好き
ソリッドホラーは嫌い
怖さレベル★★★★★
私評価で最も怖い映画を紹介します!
一人で見るのは無理な映画、恐ろしくて2度見できない映画を集めています。
コンジアム



私的なランキングでは、過去見た映画の中で最も怖い映画ベスト3のひとつです。
2019年の韓国映画。
CNNが選出した世界7大心霊スポットにも数えられた実在の廃病院である「コンジアム精神病院」を舞台にしたホラーです。
YouTuberが廃病院に潜入して心霊映像を生配信して視聴者を増やそうというストーリー。
愚かな若者たちが恐怖に追い詰められ、絶望の表情を浮かべるのはある意味スカッとするかもしれません。
「クローバーフィールド」や「パラノーマル・アクティビティ」のようなPOV形式で、リアルに見せる工夫がなされています。


ライト/オフ
2016年のアメリカ映画。
暗闇から迫る恐怖を描く、ジワジワ怖いホラーです。
ハリウッドのよくある「ビックリ」系ホラーではなく、いつの間にか迫ってくる闇が恐怖を駆り立てます。
誰しも子供の頃は暗闇が怖ったことを思いだして、夜が来るのが怖くなってしまうかも。
製作に名を連ねるジェームズ・ワンは、「ソウ」シリーズで監督や製作をつとめ上げ、他にも「インシディアス」シリーズや「ラ・ヨローナ」にも携わる、ホラー映画の名手です。


来る
2018年公開、澤村伊智原作の『ぼぎわんが、来る』を実写化したホラー映画です。
監督は「告白」や「渇き。」で強烈な印象を残す中島哲也監督。
本作も見た瞬間の衝撃がなかなか頭から離れない、クセ強めなホラーに仕上がっています。
キャストの演技と細やかな演出が絶妙にテンポ良く組み立てられていて、ホラー好きも鑑賞後は満足するに違いない一作です。



グロもちょっとあるので注意です!
ストーリーそのものよりも、「怖い雰囲気」作りがすごく上手な映画だな~!という印象です。


残穢-住んではいけない部屋-
2016年公開の小野不由美原作によるホラー映画です。
淡々と進んでいくので眠くなる人もいるかもしれませんが、しっかり内容を飲み込むと、心底恐ろしくなるような日本ならではの恐怖を描いています。
土地に沁みつく怨念、そしてそれは伝染し、一度関わってしまえばどこまでも憑いてくる…。
故竹内 結子主演、その他橋本愛、滝藤賢一、佐々木蔵之介、坂口健太郎など豪華キャストそろいぶみです。


怖さレベル★★★★☆
結構怖い、でも2度見、3度見できるくらいの映画を集めています。
★5と★4は個人的評価でかなり異なるので、こちらの方が怖い、と思われる方も多いかもしれません。
牛首村
2022年に公開されたほうがホラー。
「呪怨」を世に送り出した日本のホラー映画の巨匠、清水崇監督による「村」シリーズ第3弾。
実在するホラースポットをモチーフに、忌まわしい風習による怨念を映画に仕立て上げています。
北陸地方最凶の心霊スポットとして実在する坪野鉱泉を舞台として撮影も行われました。
当地での古い建物内での肝試しや飛び降りシーンは、まるで「本当にあった怖い話」を見ているようで、本格的な怖さを味わえます!
また、木村拓哉の愛娘Kōki(こうき)が映画初主演でもある本作は、彼女のオーラと美しさを味わうだけでも楽しめる映画です。


イット・フォローズ
2014年のアメリカ映画。
感染した(呪われた)本人にしか見えない「アレ」が、本人が殺されるか呪いを移すまでひたすら追い続ける…。
というシンプルながら恐怖の底が深いストーリーです。
一度見ただけではそんなに怖くない気がするのに、なぜだか忘れられず、思い出してしまう…。
そして夢に出てきそうな奥深いホラーでもあります。
「呪いの連鎖」によるメッセージ性も深く、考察が考察を呼ぶ興味深い作品でもあります。


REC/レック
2007 年のパニックホラー映画であり、「ゾンビ映画」での代表作です。
そして「クローバーフィールド/HAKAISHA」「アンフレンデッド」などと同じ撮影手法の「POV」もしくは「モキュメンタリー」映画です。
「POV」「モキュメンタリー」映画とは…
1人称視点でドキュメンタリー的に描かれ、まるで実話のように作り上げられたフィクション映画のです。
「POV」「モキュメンタリー」は混合して表現されることが多く、正確に区分するとPOV(Point of View)は主人公の視点から見た映像がそのまま画面に映し出されるスタイルの映画、モキュメンタリーはドキュメンタリー形式を模倣したフィクション映画です。
POVやモキュメンタリーが有名になって以降、高く評価されています。
パンデミック、密室状況といったホラー映画の楽しい要素を詰め込んだ、ホラーファンなら通り過ぎることのできない作品です。


ドリームキャッチャー
2003年公開、スティーヴン・キング原作の映画です。
「スタンド・バイ・ミー」の少年たちが、「IT」のように大人になっても絆の力で得体の知れない敵と戦う映画、というと分かりやすいかもしれません。



私はスティーヴン・キングの作品は大抵観ていますが、本作が一番好きで、おすすめです!
スティーヴン・キング原作だからこそワクワクできる設定に、突拍子もないSF設定(頭の中には膨大な図書館があったり、拳銃が電話になっちゃったり)が加わってきます。
突拍子のなさが超B級に感じられるので、好き好きは分かれます。


ドクタースリープ
2スタンリー・キューブリック作の「シャイニング」は、名作ホラーの神様的な存在として後年に語り継がれています。



「シャイニング」と言えばジャック・ニコルソンの狂気に満ちたこの顔で世代問わず知られていますよね。


本作は「シャイニング」の有名シーンを度々引用し、ダニーの能力と苦悩を前作から深く掘り下げているので、「シャイニング」ファンは歓喜間違いなし。
前作は純粋なホラーテイストだったのが、本作では宗教観やSF要素の強いストーリーになっているので、ファン層が異なるかもしれません。
見かけほど怖くない、かつヒューマンドラマ的な要素が強いので、見るほどに魅力が増す映画です。し、特にダニーの母ウェンディは「シャイニング」のインパクトにはどうやってもかないません。


スケアリーストーリーズ 怖い本
2019年のギレルモ・デル・トロ作品。
ジャパニーズエンターテインメントを愛していることでも有名なギレルモ・デル・トロが、幼い頃に自身の恐怖をかりたてたと語る原作をもとに長編映画として企画された本作。
デル・トロの世界観を「これでもか」と味わえる異形のモンスター。
そしてクラシックホラー好きをうならせる童話のようなストーリー。
夏にもおすすめしたい「ザ・ホラー」です。


怖さレベル★★★☆☆
ホラー好きには全く怖くないレベルですが、ホラー苦手ならかなり怖いかも。
でも怖くないなりに楽しめるポイントが多かったり、ホラーが苦手な人にでも夢中になってしまえるようなサスペンス要素があったりします。
ジーパーズ・クリーパーズ
2001年のアメリカ映画で、製作総指揮はフランシス・フォード・コッポラであることで話題になった一作です。
ストーリーからも香ばしいザ・B級映画!
でも映画好きなら見ずにはいられないのは、製作にコッポラの名前があったあったからという人も多かったはず。



「ゴッドファーザー」シリーズなどの映画史の一角を築き上げたコッポラが手を出してるB級って、気になっちゃいますよね!
都市伝説のようなストーリーを、期待を裏切ることなくB級感満載なのに映像も演出もハリウッドクラスに仕上げてくれた、超楽しめるホラーです。
この独特なB級感が人気で、続編やリブート作品まで作られています。


ズーム 見えない参加者
2020年の映画。
ZOOM上での「飲み会兼交霊会」を行った若者たちの軽はずみな行為が招いた恐ろしい事態を描いた本作。
コロナをきっかけに「ZOOM」が全世界で普及し常識になってきた頃に、それを利用して新しい映画のジャンルを作り出したB級感も楽しめる映画です。
ZOOMの画面のみで描かれた新感覚ホラーであり、POVとも言えます。
POVとは…
「Point of View」の略で、撮影手法を指しています。
撮影している本人が映画の登場人物の1人であり、撮影者の映像によってストーリーが展開していく、という設定です。
ドキュメンタリー映像に近く、まるでその場にいるかのような気分になる撮影手法です。
オンライン上のホラーとしては、他にも「アンフレンデッド」「search/サーチ」など、ヒット作品は近年多く生まれています。
70分以下の短めで見やすく、ZOOMという新しい手法を入れながらも演出が古典的なホラーなので、純粋なホラー好きもかなり楽しめる作品です!


アンフレンデッド
2014年のアメリカ映画。
設定的には「ズーム 見えない参加者」と近いのですが、ZOOMよりもずっと前に定着化していたSkype上を舞台としたPOV映画です。
オンライン上の会話が主流となってきた頃、Skype上で若者の騒ぎに現れた正体不明の「誰か」。
最初はあしらっていた若者たちも、段々とその正体が恐ろしい「誰か」であることを悟り…。
オンライン上ならではな、次々と追い詰められていくキャラクターの恐怖がリアルに伝わってきます。
【ネタバレ!】ラスト間際、う〇こを漏らしている同級生を笑っているあの姿は…。
若いって怖い、SNSは怖い、とつくづく怖くなる良作ホラーです。


着信アリ
「着信アリ」は2004年公開の大ヒット邦画ホラー映画。
日本が誇る狂気とバイオレンスの鬼才、三池 崇史監督が本作を手掛けています。
三池監督だけあって、エグめのシーンも印象的。
主人公の女友達が、テレビ生中継中に絶叫しながら体をねじ切られ悪霊に惨殺されるシーンは、ホラー映画に多少免疫があっても、なかなか忘れられません。
次世代の通信手段として携帯電話が広く普及してきた頃の映画なので、実際に都市伝説でありそうなストーリーで、とても話題になりました。


シライサン
2020年に公開された日本のホラー映画です。
都市伝説のようなストーリーがそのまま映画化されているような作品、若干意外なオチもつけてくれている、邦画ホラーの良作です。
眼球をつぶしにくる「シライサン」も、初見はかなり怖いのですが、見慣れると大きな黒目のマンガっぽいキャラに見えなくもない、かも…?
主演は近年多くの作品で見る機会の増えた飯豊まりえ、脇役がこれまた豪華すぎるキャストの忍成修吾、谷村美月、染谷将太。


怖さレベル★★☆☆☆
怖い以外の要素に見どころを寄せている作品多め。
でも怖い・怖くないは人によって分かれるところです。
ザ・セル
2000年に公開されたSF映画です。
独特かつ猟奇的な世界観があまりにも衝撃的で、世界中で注目されました。
「他人の意識に入り込む」設定の映画だけあって、精神世界でのキャラクターの容姿や衣装はとても個性的。
アカデミー賞ではメイクアップ賞、MTVムービー・アワードでは衣装賞にノミネートされています。
過去「最も美しい女性」にも選べレたジェニファー・ロペスが、ロマンティック作品が多かったハリウッドでの黄金期に、異色とも言えるような狂気な本作は色々な意味で必見です。



グロめのシーンがちょこちょこあります。
グロ嫌いでもホラー好きなら一度見てほしい作品です!


SMILE スマイル
2022年に公開されたアメリカのホラー映画です。
ほぼ無名だったパーカー・フィン監督により低予算で作られた本作は、予想外のスマッシュヒットとなり続編も作られています。
分かりやすいストーリー、恐怖が途切れることのないテンポよい進行、どんどん恐怖が掻き立てられ、謎解き要素もラストにきちんと回収されています。
後味が超悪く、続編が期待できる終わり方です。
そしてキャストそれぞれの「スマイル」が本当に怖い…。
主演は、ハリウッドの名優ケヴィン・ベーコンの娘であるソシー・ベーコン。
父親似の彼女は、日本語で表現すると「幸薄い」がぴったりきそうな儚い印象で、だからこそホラーにしっくりくる女優です。


キャビン
2012年公開のホラー映画です。
映画自体は日本では大きなヒットはなくB級映画丸出しなのですが、映画ファンには強く支持されています。
それは、映画史に残る数多くのホラー映画のキャラクターをこれでもかと登場させオマージュしているから。
映画ファンが狂喜する、ホラー映画好きのためのホラー映画なんです。
ぜひ、映画好きの人たちに集まって、みんなで見てほしい一作です。
またセクシーな男性の代表としても知られる、クリス・ヘムズワースの初期作としても見逃せません。


怖さレベル★☆☆☆☆
エンタメ的に見れるけど、ジャンル的には「ホラー」になっている作品です。
友達と集まってみるのにもおすすめ。
フラットライナーズ
「フラットライナーズ」は2017年に公開されたSFホラー映画で、1990年にヒットした同名作品のリメイクです。
1990年の作品ではキーファー・サザーランド、ジュリア・ロバーツ、ケヴィン・ベーコン、ウィリアム・ボールドウィンと今では豪華すぎるキャスト。
そしてリメイク版の本作でも、キーファー・サザーランドが脇役で登場しています。
本作は良くも悪くも内容がうすっぺらいので、気軽にホラーっぽいものを見たいときにはちょうどよい作品です。
序盤でかなりドラマ性を期待させてくれるのですが、後半はスッカスカなストーリー。
怖い雰囲気の演出は最高で、ホラー映画が苦手な人がホラーの雰囲気を楽しむために見るのは結構おすすめです。



スピーディーに展開していくので、深く考えずにホラー気分になりたいときにはありがたく、私はVODで見つけたらよく視聴しています。


バイオハザード
2002年に公開されたアクションホラー映画です。
日本のゲーム会社「カプコン」の代表作であるホラーゲームをハリウッドで映画化し、ゾンビ映画の代名詞とも言えるシリーズとなりました。
シリーズ作品としては非常に長く、計6作品でラストまでかけてしっかり物語を完結させる希少なシリーズです。
第一作目の監督をつとめたポール・W・S・アンダーソンは、2作目から6作目まで、すべて脚本や監督として携わっています。



ポール・W・S・アンダーソンは、本作意外に「イベント・ホライゾン」「エイリアンVSプレデター」「モンスターハンター」など、個性際立つ作品やゲーム由来作品での活躍が目立ちます。
ミラ・ジョヴォヴィッチの代表作でもあり、その美しさと強さが凝縮されています。


ラストサマー
1997年に発表されたジェニファー・ラブ・ヒューイット主演のホラー映画です。
若者が惨殺される青春ホラーがはやっていた1990年代に公開され、同ジャンルの中でも最も有名になった作品のひとつ。
近い時期に「スクリーム」「パラサイト」「ルール」などもヒットしていたジャンルです。
ジェニファー・ラブ・ヒューイットは本作でその可憐さが世界中で話題となり、続編でも魅力を発揮しています。
夏に気軽に楽しめる王道ホラーで、大人数で見るのもおすすめです。


番外編:胸クソレベル★★★★★
最後に、純粋なホラーというよりもとにかくムナクソで忘れられなくなる映画を紹介します。
ミスト
2007年公開のスティーヴン・キング原作、フランク・ダラボン監督の作品です。
スティーヴン・キングの強引だけど没入できる世界観と、絶句してしまうラストの衝撃が忘れられなくなる一作です。
登場する異世界(恐らくそういう設定)からの虫たちは、クリーチャー好きにはたまらない造形。
超巨大な蜂やクモが襲ってくるシーンはとてもリアルで鬼気迫ります。
クリーチャーばかりでなく、集団心理が本当に怖い一作。
スーパーに閉じ込められた人々が追い詰められ本性を表していくその過程はとても残酷で、モンスターよりも「人間が一番怖い!」をヒシヒシと感じます。
本作は「胸糞悪い」「後味が最悪」な映画の代表作であり、衝撃的なそのラストは「最悪のドンデン返し」として有名になりました。


28週後…
2007年のイギリス映画です。
「28日後…」の続編であり、前作のその後の世界ですが登場人物は完全に別。
冒頭のゾンビ映画っぽいパニックシーンは前作を彷彿とさせますが、それ以降は大きく作風が異なっています。
前作で監督をつとめたダニー・ボイルは本作では製作総指揮となり、ショッキングな演出は変わらず
集団心理の恐ろしさがより際立っており、前作以上にエグめな殴打シーンや殺戮シーンなども多め。
感染者にひたすら殴打され勇敢な女性が死んでいく、そのボコボコにされる表情を、一人称視点で撮り続けているシーンはかなり目をそむけたくなります…。
でもヒューマンドラマとも言える重厚なストーリーなので、痛いのが平気な人なら没入して楽しめます。


スプライス
2009年に発表されたギレルモ・デル・トロ製作総指揮のSFホラー映画です。
デル・トロ作品の中でもややマイナーですが、作品にこめられたテーマやクリーチャーの個性はやはりデル・トロならでは。
本作は人間っぽいリアルなクリーチャー。
人間らしいからこその恐怖が、見ていくうちにジワジワ増していくような奥深いホラーです。



このジワジワ恐怖はかなりひきずる後味の悪さです。
予想外のラストは衝撃的で胸クソ悪すぎ。
監督は近年のホラー映画史に残る「CUBE」監督のヴィンチェンゾ・ナタリ。
「CUBE」以降も「カンパニー・マン」や「ハウンター」など、サスペンス好きが見逃せない作品を生み出しています。


まとめ
怖さレベルでその日見たいホラーを選べます!
怖さレベル★★★★★
コンジアム
ライト/オフ
来る
残穢-住んではいけない部屋-
怖さレベル★★★★☆
牛首村
イット・フォローズ
REC/レック
ドリームキャッチャー
ドクタースリープ
スケアリーストーリーズ 怖い本
怖さレベル★★★☆☆
ジーパーズ・クリーパーズ
ズーム 見えない参加者
アンフレンデッド
着信アリ
シライサン
怖さレベル★★☆☆☆
ザ・セル
SMILE スマイル
キャビン
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