【イコライザー】ネタバレ感想と考察｜スカッとするデンゼルのCIAっぷりが最高！スパイ映画好きにもおすすめ

「イコライザー」は2014年に公開されたアクション映画です。

陰キャだけど優しくて気さくな大男が実は凄腕の元CIAエージェントで、縁ある人が困っていれば力ずくで救いだす、最高にスカッとできる中二病が大喜びの映画です。

物静かな役がぴったりのデンゼル・ワシントンのはまりっぷりがまた最高で、ストーリーと演技が際立つ細やかな演出が絶妙です。

脇役も実力派がそろい、子役時代から幅広い役で本格女優に成長したクロエ・グレース・モレッツや、悪役がキマるマートン・ソーカス、ドラマ「ストレンジャー・シングス」シリーズで名が知れたデヴィッド・ハーバーなどなど。

静かな展開と強めのアクション、トラウマにならない程度の暴力シーンは大人向けのアクション映画にぴったりです。

デンゼル・ワシントンによるちょっとした仕掛けやトラップが、「元CIA」であることを抜群に表現しています。
スパイ映画好きだったら、本作はきっと好きなはず。
ストーリーの本筋とは別に小さな仕掛けや伏線がたくさん仕掛けられていたり、ほんの少しの仕草ややり取りで勝ち負けが決まったり…。
見ているとワクワクするはずです！

続編はこちら。

アクション的なワクワクならこちらも！

映画【イコライザー】を配信しているVOD一覧

2024年9月現在、「イコライザー」を配信しているVODサービスは下記の通りです。

動画配信 サービス	配信状況	無料お試し期間／特典	今すぐ見るなら ここをクリック!
U-NEXT	◎ 見放題	31日間無料お試し期間 毎月1,200PのU-NEXTポイント付与 映画のほかにマンガ、雑誌も楽しめる
Amazon Prime Video	◎ 見放題	30日間無料お試し期間 月額600円の超低価格料金 プライム特典でネット通販もお得に
Hulu	△ ¥330	キャンペーンコードを入手して1ヵ月～ 無料トライアル可能！ 日本ドラマのスピンオフの独占放映も豊富
ビデオマーケット	△ ¥299～	初月無料お試し期間 毎月自動的に550ポイント（映画1本分）付与
Lemino	△	31日間無料トライアルあり Leminoプレミアムは最安月額990円（税込）。 誰でも視聴可能な無料作品（広告付き）あり
TELASA	◎ 見放題	15日間無料お試し期間 テレビ朝日の人気作品が豊富、限定ドラマやスピンオフも

映画【イコライザー】をVODで見るならここがおすすめ!

映画【イコライザー】のクレジット

【イコライザー】あらすじ

マサチューセッツ州ボストン。ホームセンターで働きながら平穏な日々を送るロバート・マッコールは、誰からも慕われる好人物で、深夜は行きつけのダイナーでの読書が日課となっていた。その店には同じく常連で、テリーと名乗る少女娼婦のアリーナがおり、言葉をかわす内に奇妙な友情が芽生えていく。歌手になる夢を持つアリーナは、娼婦の仕事に嫌気がさしていたが、やがてアリーナは自分に暴力を振るった客に反撃して傷つけてしまう。客の苦情を受け、元締めでロシアン・マフィアのスラヴィは見せしめとしてに激しい暴力を行い、彼女はICU送りとなる。彼女の入院を知り、その悲惨な姿をガラス越しに見たマッコールはスラヴィらのいる一室に赴き、9,800ドルを提示して彼女を自由にするよう申し出るが、スラヴィは無下に断り、これからも彼女を搾取すると言い放つ。素直に引き下がるかに見えたマッコールだが、静かな怒りに燃える彼は、スラヴィ含め、その場にいたギャング5名を、その場にある物だけ用いて30秒足らずで殺害してしまう。

事件を受けてスラヴィのボスであるウラジミール・プーシキンは、部下で解決屋のテディ・レンセンをボストンに派遣する。頭脳明晰で戦闘能力も高く、凶悪なテディは、暴力と情況証拠による推理ですぐにマッコールを割り出す。直接会っても尻尾を出さないマッコールを犯人だと確信するテディであったが、襲撃は失敗し、彼の経歴を洗っても正体すらわからず、テディはますますマッコールに興味を持つ。一方、マッコールの正体は元海兵隊員で国防情報局（DIA）[注 1]の凄腕特殊工作員で、妻の死を受けて引退した過去を持っていた。かつての同僚スーザンの伝手で敵の情報を得たマッコールは、その正体が、表向きは新興財閥の総帥で政財界に影響力を持つプーシキンであること、テディが元スペツナズの難敵であること、また一部のボストン市警刑事が彼らに加担していることを知る。

マッコールは手始めにロシアン・マフィアと癒着する汚職刑事フランク・マスターズを脅し、ボストンにおけるプーシキンのマネーロンダリングのアジトを壊滅させる。さらにマッコールは次々とプーシキンの拠点を破壊し、彼らの東海岸における活動自体が危ぶまれるほどの事態となる。また、フランクが自己保身のため担保していた政財界の黒い関係のリスト（USBメモリ）も押収し、その内容はFBI捜査官を通じて世に知られることとなる。プーシキンから叱責を受け、後がないテディは戦力をかき集め、ホームセンターの店員を人質に取って、マッコールを港へ誘き出す策に出る。

マッコールはテディを出し抜いて人質を救出すると、逆にホームセンターで彼らを待ち受ける。地の利を活かしたマッコールはホームセンターの工具や鉄条網線などを武器にして、テディたちは為す術なく殺されていく。時に抵抗を受けて負傷し、危機に陥るマッコールであったが、最終的には彼の正体を問うテディを無言のままネイルガンで殺害し、殲滅を完了する。更にその3日後、マッコールはモスクワのプーシキンの屋敷に潜入すると、彼を感電させて殺害する。

後日、ボストンで再び平穏な生活を送るマッコールにアリーナが声を掛けてくる。傷が癒えた彼女は、マッコールから受け取った1万ドル弱（おそらく9,800ドル、退院した時に私物に混ざっていたので、アリーナは、組織が口止め料として入れたと思っている）を元手に真っ当な生活を送っていた。マッコールの平凡な表の顔しか知らないアリーナだったが、常連の店でマッコールから勇気づけられたアドバイスなどのお礼を言って別れる。夜、マッコールはいつものダイナーで本を脇に置き、自らが出した広告サイトに自分への助けを求める人の連絡を待っていた。マッコールは自らを世の中の問題を打ち消す”イコライザー”と認識し、自分のスキルを必要とする人たちのために使おうと決意したのだった。

引用：Wikipedia

【イコライザー】ネタバレ感想｜元凄腕CIAエージェントは日用品を武器に戦う

スカッと系が好きな人はドはまり

元凄腕CIAエージェントのマッコールは、今や退きホームセンターで働く優しいおじさん。

昇格試験に挑戦する冴えない友達をサポートし、強盗に形見を奪われた店員のために実力行使し、カツアゲにあっている小さな飲食店を救う…。

日常的な「結構大変な困りごと」をさりげなく解決している彼は、物静かで主張せず、いつも冷静で几帳面でキレイ好き、感情は見えにくいけど周囲の人を愛し守ろうとする最強にカッコいいおじさんです。

「元CIAの凄腕エージェント」なんて言うと、派手なアクションありありで敵を倒す系に思えますが、マッコールは違います。
人目につかない、だれにも気づかれない、でも市民が幸せに生きられることを願っているマッコールは、極力静かに、かつ日用品を巧みに駆使しして面倒な奴らを片づけていきます。

派手な武器を使うわけではないので、地味に感じる人もいるかもしれません。

でも冴えないおじさん扱いを受けるマッコールが、悪者にだけ牙をむくとき、そのあまりの強さにメチャクチャすっきりします。

すっきりシーンをいくつかここで紹介しますね。

・アリーナを雇う売春組織…マッコールがアリーナの解放を求めて金での取引を持ち掛けるも、鼻で笑い飛ばし侮辱した男たちですが、マッコールにより、5～6名の屈強の男たちが20秒弱で壊滅。
ワインのコルク抜きで首を繰りぬき、眼球を頭蓋の奥に押し込むのはなかなかにエグめ。

・マフィアの麻薬工場…汚職刑事マスターズからの情報で、マフィアのマネーロンダリングである麻薬工場に乗りこみ、そこにいるギャングたちを力でねじふせ、不法に働かせている人々にお金をばらまき笑顔で送り出します。

・ラルフィの母の店…縄張りにあるラルフィ（マッコールの同僚）の母の店で、カツアゲする汚職刑事たち。
マッコールは刑事たちを呼び出し、悪事を暴と伝えるも刑事たちは冴えないマッコールを舐めて馬鹿にするだけ、そんな汚職刑事たちを暗闇に誘い込み痛めつけるんです。

・ホームセンターでの強盗…マッコールが同僚女性とレジに立っているとそこへ強盗が。
女性が大切にしている形見の指輪まで奪った強盗を静かに追うマッコール、翌日血に濡れたトンカチをホームセンター商品棚に移します…。

・マフィアのボス自宅に突撃…ラストではマッコールがロシアンマフィアのボス自宅に潜入。
そこでも激しい戦いが繰り広げられるかと思いきや、離れたところからボスを感電させて終了。
マッコールの緻密さと計画性が光るラストの「スカッと」です。

オマケ｜マッコールのCIAっぷりに脱帽シーン
テディが部下とともにマッコールの自宅に押し入るシーン。
マッコールがいるはずの部屋はもぬけの殻、そこには国外逃亡するための旅券準備などが分かる証拠がたくさん。（でもちょっとしたゴミやネット検索情報なので、かなり調べないと分からない残し方）
でも実はマッコールは隣のビルからテディたちを監視していて、国外逃亡を計画していると思わせるために自宅にさりげない仕掛けをしておいたのでした。

サメ系のアクションならこちらもチェック！

キャストもドはまり！有名でなくともひきこまれる魅力

本作は、なんといってもデンゼル・ワシントンがストーリーに最高にマッチしているキャスティングです。

そこに目が行きがちですが、周りをかためる俳優陣も実力派で役柄にぴったり！
デンゼル・ワシントン以外の最高キャスティングを紹介しますね。

・歌手を夢見る売春婦アリーナ…クロエ・グレース・モレッツが演じます。
子役時代から実力派として活躍してきた彼女が、アメリカンドリームに魅了されてロシアからやってきた売春婦役を演じます。
希望と現実に打ちひしがれながら、夢をあきらめられない強い心を持っている姿が等身大に感じます。

・ロシアンマフィアの弾丸テディ…マートン・ソーカスが演じます。
静かな悪役顔がぴったり。冷静沈着、常に静かに暴力的なマフィアの中堅役として、エグめに暴力をふるいます。
クレイジーに見えて、実は悲壮な過去を持ちマフィアの仮面をかぶる役柄が外見的にもピッタリ！
物憂げで深みのある表情で、ファンになってしまう人多数。

・汚職刑事のまとめ役フランク…デヴィッド・ハーバーが演じます。
悪役がぴったりすぎるデヴィッド・ハーバーが、マッコールに痛めつけられながら初心を語るのは少しホロっとします。
悪役でしかないのに、同情を抱かせるのにぴったりなキャスティング。

・アリーナの友人であり売春宿の同僚 マンディ…ヘイリー・ベネットが演じます。
信頼できる人がいない売春婦ながら、アリーナを心配する彼女は、ボスであるテディの愛人。
アリーナに個人的に会いに行っていたことを隠していたためテディに絞め殺されてしまう、ただ良い人だけの不幸人…。
「Swallow/スワロウ」や「マグニフィセント・セブン」で個性が光る印象的な美人です。

・マッコールの元同僚で、彼の真実を知る希少な戦友スーザン・プラマー …メリッサ・レオが演じます。
もの静かなマッコールが信頼する唯一の友人にふさわしい、多くを語らずすべてを悟る、配慮ある女性。「ザ・ファイター」でのオスカー女優ならではな重みのある演技が素敵です。

・スーザンの夫ブライアン・プラマー … ビル・プルマンが演じます。
「インデペンデンス・デイ」「THE JUON/呪怨」などで存在感ある脇役がはまりすぎる名優です。
マッコールの旧友スーザンの夫でありながら、マッコールに深く信頼されていて多くは語らない、大人な役柄がぴったりです。

【イコライザー】考察｜「イコライザー」の意味を知れば納得なストーリー

「イコライザー」とは日本語にすると「平等にするもの」という意味。

劇中では不運な境遇に流され、不幸なまま生きている人が多数登場します。
その不幸は自分が原因でもないのに背負わされてしまった不運、というケースばかり。

マッコールはそんな人たちを食い物にする悪を憎み、自分の周囲にいる不運な人々を放っておけません。

つまり彼は人を食い物にする悪者も、食い物にされる人も同じ位置に正し「平等」にしようとする、という意味で「イコライザー」というタイトルにされたと考えられます。

強い権力や暴力は、普通の人々が抗うのは難しいですよね。
それは国を問わず同じはず。

裏社会にも立ち向かえる強さと、隣人を守ろうとする優しさを持っているマッコールの代名詞のようなタイトルと言えます。

デンゼル・ワシントンの演技が、これまたマッコールの人柄にドはまり！
物静かだけど心に秘めた強さや想いが、その表情から伝わってきます。

オスカーであるデンゼル・ワシントンの演技が光る名作です。

まとめ｜アクション、スカッと、ヒューマンドラマ、詰まってます。

「イコライザー」は一気見できるアクション映画。

でもデンゼル・ワシントンがキャラクターに深みを出してくれているので、かなりシリアルなヒューマンドラマ的な一面も期待できます。

これを見ればデンゼルファンになる人も絶対多いはずです。