2017年版【フラットライナーズ】ネタバレ感想と考察｜怖くないホラーとして楽しめるかも？内容は薄いので要注意

「フラットライナーズ」は2017年に公開されたSFホラー映画で、1990年にヒットした同名作品のリメイクです。

1990年の作品ではキーファー・サザーランド、ジュリア・ロバーツ、ケヴィン・ベーコン、ウィリアム・ボールドウィンと今では豪華すぎるキャスト。
監督は「評決のとき」など深みのあるサスペンスで知られる故ジョエル・シュマッカー。
本作でもキーファー・サザーランドが脇役で登場しています。

前作はかなり良い作品のようですが、続編の本作はイマイチ感が否めません。

良くも悪くも内容がうすっぺらいので、気軽にホラーっぽいものを見たいときにはちょうどよいかもしれません。
序盤でかなりドラマ性を期待させてくれるのですが、それを満たせるほどの中身がないのであまり期待しない方がよさそうです。

医学生たちの行動や、主人公は霊にとり殺されたのに他の人たちは霊に謝ったから助かった、などなど納得できない展開は多め。

気軽にホラーを見たいならこちらもおすすめ！

映画【フラットライナーズ】を配信しているVOD一覧

2024年9月現在、「フラットライナーズ」を配信しているVODサービスは下記の通りです。

動画配信 サービス	配信状況	無料お試し期間／特典	今すぐ見るなら ここをクリック!
U-NEXT	◎ 見放題	31日間無料お試し期間 毎月1,200PのU-NEXTポイント付与 映画のほかにマンガ、雑誌も楽しめる
Amazon Prime Video	△ ¥200～	30日間無料お試し期間 月額600円の超低価格料金 プライム特典でネット通販もお得に
Hulu	△ ¥330	キャンペーンコードを入手して1ヵ月～ 無料トライアル可能！ 日本ドラマのスピンオフの独占放映も豊富
ビデオマーケット	△ ¥299～	初月無料お試し期間 毎月自動的に550ポイント（映画1本分）付与
Lemino	△ ¥330	31日間無料トライアルあり Leminoプレミアムは最安月額990円（税込）。 誰でも視聴可能な無料作品（広告付き）あり
TELASA	△ ¥220	15日間無料お試し期間 テレビ朝日の人気作品が豊富、限定ドラマやスピンオフも

映画【フラットライナーズ】をVODで見るならここがおすすめ!

映画【フラットライナーズ】のクレジット

【フラットライナーズ】あらすじ

医学生のコートニー・ホームズは死後の世界について並々ならぬ関心を持っており、解明に至るヒントが臨死体験にあると考えていた。ある晩、コートニーは同期のソフィアとジェイミーを使用されたことのない非常時用の医療施設に呼び出すと、ある実験を手伝って欲しいと頼む。それは、除細動器を使って自らの心臓を停止させてから60秒後に蘇生し、その間の脳波を測定するというものだった。常軌を逸した実験に2人は驚くが、危険を訴え続けるソフィアに対し、ジェイミーはコートニーの入念な準備から彼女が本気であることを察して協力し始める。心停止から60秒後、2人は救命処置を始めてもコートニーが蘇生せずパニックに陥るが、ソフィアが送ったメールを見て駆けつけたレイの協力によって蘇生に成功する。レイを追ってきたマーローも加わると、5人はコートニーの部屋に移動してPCに記録していたデータを確認する。

実験後、コートニーは過去の記憶を鮮明に思い出せるようになっていた。レイは危険な実験をやめるように忠告したが、コートニーの様子を見たジェイミーは自らを被験者として実験を行うことを申し出る。再び実験は行われ、レイもジェイミーに頼まれて仕方なく救命処置に参加する。ジェイミーは臨死体験で奇妙な光景を目にするが蘇生後に気にする様子はなく、容態の芳しくない患者を回復させるために必要な薬品が分かるようになる。一方で、コートニーとジェイミーは幻覚に遭遇するようにもなっていた。

被験者となった2人に有益な効果が出たことを受けて、マーローも実験を受けることになる。しかしマーローは中々蘇生できず、その間に恐ろしい光景を目にしていた。なんとかマーローを蘇生させ安堵していると、遅れてやってきたソフィアがこのまま自分にも実験を行うことを希望する。時間制限が迫る中でソフィアの実験を行うと、危惧していた通り警備員が巡回してきてしまうが、ジェレミーが機転を利かせたことでソフィアを蘇生しつつ逃げ出すことに成功する。

行き着いた先で、コートニーは死んだはずの妹テッサの後姿を見つける。彼女を追いかけた先でコートニーが遭遇したのは、テッサが死んだ原因でもある、自らの起こした事故の幻覚だった。自分の部屋に帰ってきたコートニーは怪奇現象に遭遇し、アパートの非常階段へと逃げ出すが、突然現れたテッサに突き落とされて死んでしまう。レイに付き添われて自宅へと帰ったマーローは彼に対し、2ヶ月前に搬送されてきたサイラスという男が自身の医療ミスによって命を落としたこと、臨死体験中にサイラスの姿を見たことを告白する。自宅代わりのクルーザーに戻ってきたジェイミーは、かつての恋人アリシアや赤ん坊の幻覚に襲われていた。

翌日、コートニーの死を知り悲しむ4人だが、マーローも幻覚に襲われるようになり、ジェイミーは怪奇現象によって命の危険を感じ始める。4人はコートニーのスマートフォンを入手し、録画されていた映像から彼女の最期の様子を知ると、マーローが「自分達に起こる現象は過去に犯した過ちが原因だ」と主張する。ジェイミーがかつて妊娠させたアリシアの中絶手術から逃げ出してしまった過去や、彼女の幻覚に物理的な危害を加えられたことを明かすと、ソフィアもかつてイリーナという自分より優秀な同級生を卑劣な方法で破滅させたことを告白する。間もなくして幻覚に襲われたソフィアは、イリーナを訪ねて罪の告白と謝罪をし、彼女から赦しの言葉を貰う。それを知ったジェイミーは、過去の過ちに対して責任を取れば死を回避できると考え、アリシアに会いに行く。再会した彼女は中絶したはずの子供を連れており、ジェイミーは謝罪した上で償いがしたいと申し出る。

一方で、帰宅したマーローは待ち受けていたレイから、医療ミスを隠すためにサイラスの解剖所見を改竄したことを責められる。患者の命と真摯に向き合うことよりも保身を優先するマーローに、レイは「医者になるべきじゃない」と告げて去っていく。悪夢に苛まれ、幻覚によって自動車事故を起こしかけたマーローは、臨死体験を利用してサイラスに謝罪しようと1人で実験を行っていた。臨死体験の中でサイラスに謝罪するものの、恐ろしい目にあい続けるマーローが力尽きる寸前、彼女の前にコートニーが現れて「自分を赦すのよ」と囁きかけてくる。異常に気付いて駆けつけたレイ達の尽力で蘇生できたマーローは、責任を果たすため学部長に解剖所見の改竄を告白した後、実験のデータが保存されたコートニーのPCをレイと共に処分するのだった。

引用：Wikipedia

【フラットライナーズ】ネタバレ感想｜「怖い雰囲気ほしい」「中身なしの怖そうな映画見たい」にもってこい！

臨死体験に夢中になる医学生と怪奇現象…。納得いかない展開ばかり

仲良し医学生5人組は、ある日コートニーの強い希望により、同期の仲間を誘って臨死体験を試みます。

それは意図的に心停止を起こし蘇生可能なギリギリで目覚めさせ、一部始終をデータと映像に残すことで死後の世界を医学的に解明する、と説明するコートニー。
でも実際にコートニーは、自分の起こした事故で死んでしまった妹の想いを知りたいという願望でこの実験を行おうとしていたのです。

トラブルはあれど実験は成功し、しかも実験後には潜在能力が開花するという予想していなかった結果まで付いてきました。
パーティーをはさみつつ実験を楽しむ医学生グループ。
しかし最初に実験を行ったコートニーから順に、日常生活に心霊現象が起きだします。

その心霊現象の原因となる「霊」的存在は、過去彼らが罪を負った相手。
つまり臨死体験した医学生は、潜在能力を開花させつつも過去に自分たちが窮地に追いやった（死なせた）相手による、報復のような心霊現象を体験してしまっているのでした。

特にコートニーの心霊体験はひどく、深夜一人暮らしの自宅に帰宅したコートニーは、シャワーカーテンの奥の人影や急にスイッチが入るラジオにおびえます。
異常を感じ逃げ出そうとしますが、死んだはずの妹が悪霊とも思える表情でコートニーをマンションの非常階段から突き落として殺してしまうのでした…。

コートニーが霊に殺されてしまうシーンが唯一本作で怖いと言える部分かもしれません。
自宅で死んだはずの最愛の妹が段々と迫ってくるのは、妹の真意が見えなさすぎて精神的にストレスが大きい怖さがあります。

コートニーだけ死んで他の医学生が心霊現象に遭遇しながらも勝手に「罪に向かい合えば許される」というよく分からない展開にいつの間にか進んでしまい…。
なんなら最後の方ではマーローは霊にとり殺されそうになっているところを、天使的な存在となったコートニーの霊に救われるという、考察の難しい展開でした。

悪霊のような存在になっていた妹に殺されたはずのコートニーが、天使のようになってマーローを救うのもよく分かりません。

そもそも臨死体験をきっかけに過去の罪を負う相手から殺されそうになるのも、謝れば（謝るに報いる行動をとれば）許されるというのも、もろもろ納得のいく説明がなく、ストーリー展開的には「★つけたくない」レベルかもしれません。

それでもこの映画を記事にしたのは、
「雰囲気だけでも怖がりたい」「中身のない怖そうな映画見たい」
という気持ちのときにピッタリだから！

なので、1990年時の作品レベルを期待していたり、ヒューマンドラマ要素のあるホラーを見たいと期待している場合にはおすすめしません。

【フラットライナーズ】考察｜主旨は「死後の世界」ではなく「罪を償う」ことや「人生やり直し」

あらすじからは「死後の世界」に関わるホラーかと思わせぶりな本作。

実際には、「死後の世界」を感じさせてくれるのは、ホラー的にもドラマ的にもゼロです！

臨死体験をきっかけに、謎に過去傷つけた相手による心霊現象（生霊現象？）に悩まされる医学生たち。
そして謎に生霊の本人たちに謝罪すれば救われる、という根拠も論理もない展開で進んでいきます。

ただ見方を変えると、若者が過ちを犯しながらそれを心の奥底で後悔し続け、罪を償うことで大人になっていく、という前向きな捉え方もできます。

罪の内容や無理なストーリー展開はさておき、人生はやり直しができる、というメッセージとして前向きに受け取ることもできる映画です。

突っ込みどころの多い映画なので、前向き感情に意識が向きにくいのですが…。
パリピな医学生たちが飲んでアホやってるシーンが何度もあるので、「若者の過ちと更生」という印象の植え付けはうまくできてるな～と言えるかもしれません。

パリピ若者の過ち映画って結構多いですよね。

まとめ｜アクション、スカッと、ヒューマンドラマ、詰まってます。

「フラットライナーズ」は、いろいろとモヤっとさせてくれる要素多めです。

できれば1990年のオリジナルも見て比較したいところです！
私は1990年ものを観たらまた記事をアップします。