【MEG ザ・モンスター】ネタバレと考察｜ステイサムはサメ相手でも最強

監督　ジョン・タートルトーブ
脚本　ディーン・ジョーガリス、ジョン・ホーバー、エリック・ホーバー、
原作　スティーヴ・オルテン　『Meg: A Novel of Deep Terror』
製作　ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ、コリン・ウィルソン、ベル・エイブリー
製作総指揮　ジェラルド・R・モーレン、チアン・ウェイ、ランディ・グリーンバーグ、バリー・オズボーン
出演者　ジェイソン・ステイサム、リー・ビンビン、レイン・ウィルソン、ルビー・ローズ、ウィンストン・チャオ、クリフ・カーティス
音楽　ハリー・グレッグソン＝ウィリアムズ
撮影　トム・スターン
編集　スティーヴン・ケンパー

ジョナス・テイラー – ジェイソン・ステイサム（山路和弘）
スーイン・ジャン – リー・ビンビン（魏涼子）
ジャック・モリス – レイン・ウィルソン（伊藤健太郎）
ジャックス・ハード – ルビー・ローズ（清水はる香）
ミンウェイ・ジャン博士 – ウィンストン・チャオ（加藤亮夫）
ジェームズ・“マック”・マックライズ – クリフ・カーティス（川島得愛）
メイイン・ジャン – ソフィア・ツァイ（佐藤美由希）
DJ – ペイジ・ケネディ（あべそういち）
ヘラー医師 – ロバート・テイラー（世古陽丸）
ウォール – オラフル・ダッリ・オラフソン（田所陽向）
ローリー – ジェシカ・マクナミー（吉田麻実）
トシ – マシ・オカ（白石兼斗）

【序章】
深海のレスキューにも長けているジョナス・テイラーは沈没した原子力潜水艦の救助に向かいますが、救助の途中、いきなり潜水艦外部から異常なほどの衝撃と圧力を受け、潜水艦は押しつぶされます。
危うく乗組員すべてが潰されてしまう直前に助け出したジョナスでしたが、ただ一人マークスだけは助けることができず見殺しした状況となってしまいました。
その帰還後、ジョナスは「巨大な生物が攻撃していた」と訴えますが、救助を行っていたヘラー医師に「ジョナスは精神的な問題がある」と判断され、見殺しを非難されたためにジョナスはレスキューをやめてしまいました。

【前編】
5年後ミンウェイ・ジャン博士が、酒浸りでいい加減な船の仕事をしているジョナスのもとへ「力を貸してほしい」と助けを求めて訪れます。
上海の沖に建設された海洋研究所「マナ・ワン」で指揮をとるジャン博士は、マリアナ海溝の海底探査を行うにあたり、海底とされている地点よりさらに深くに潜れることを発見、未知の領域へ探査を進めていました。
しかし探査チームは巨大な「何か」に攻撃され船体は故障、深海で身動きできなくなってしまう緊急事態に陥ります。
そこで、レスキューのプロであるジョナスの手を借りようと考えたのでした。
しかし過去自分のレスキューを非難されたことからトラウマを持っているジョナスはそれを一度は拒否。
ただ深海で閉じ込められた乗組員の中には、ジョナスの元妻ローリーがいたため、救助に行くことを決めます。

現地に着き、レスキューに向かおうとするジョナスですが、ミンウェイ・ジャン博士の娘スーインは、ジョナスの制止を振り切り救助に向かいます。
未知の領域まで踏み込んだスーイン、しかし彼女もそこでまた巨大な「何か」に捕えられ危うい状況になった時、そこにジョナスが到着、機転をきかせて「何か」を引き寄せ救助を始めます。
その「何か」は200万年前に絶滅したはずの巨大なサメ、メガロドンでした。
あまりにも巨大なその姿を目の当たりにしながら、ジョナスはスーインを海上へ逃がしローリーとウォールを潜水艇から助け出しますが、トシは間に合わず自ら潜水艇に残りメガロドンをひきつけ犠牲となりました。
マナ・ワンに帰還したジョナスや乗組員たち。
ヘラー医師は過去ジョナスを批判したことを謝罪し、マナ・ワンチームとジョナスとともに、メガロドンへの対策方法を話し合います。
そんな中、スーインの娘メイインがマナ・ワン内部のガラス張り施設の中を歩いていると、突如海中にメガロドンが現れ、巨大なブラックホールのような口でメイインがいるガラス張り施設を飲み込むように噛みつきます。
強硬な施設を食いちぎることはできず、メガロドンは海中に逃げ去りますが、巨大な歯型のついたガラス張り施設に、ジョナスたちは怪物がマリアナ海溝から出てきてしまったことを悟り、総毛立つのでした。

【中盤】
ジョナスや研究所員たちは、すぐにメガロドンを退治しなければと、船でその行方を追います。
彼らが立てた計画は、メガロドンの位置を把握するためにその体内にGPS発信機を埋め込み、後を追い殺そうというものでした。
ジョナスは自らGPSを打ち込むと言い、身ひとつで海に飛び込み、なんとか成功します。
その次は、スーインがメガロドンに毒を打ち込むことを申し出て、彼女は防護檻に入って海に沈んでいきます。
いきなり現れたメガロドンは、強化プラスチックの檻に食いつき、今にも破壊しそう。
なんとかスーインは毒薬を銛で打ち込むものの、メガロドンの衝撃で酸素ボンベが壊れてしまったところに危機一髪でジョナスが彼女を救い出します。
やがて毒がまわって死んだメガロドンを捕え、船に縛り付け、ジョナスやスーインら研究所員たちは喜びいさみながら研究所へ帰還しようとします。

しかしそこへ、突如もう1体のメガロドンが船に乗り上げ、縛られている死んだメガロドンを船から食いちぎり、その衝撃で船は転覆。
全員海に投げ出されます。
研究所員たちは必死に救命ボートで逃げますが、スーインの父親であり研究所長であるジャン博士は海に落ちた際のけがで命を落としてしまいました。
なんとか研究所に戻った彼らですが、失った命に一同悲しみにくれました。

【後半】
その一方で、研究所に出資していて今回の事件に関わってしまったジャック・モリス は、研究を中止してメガロドンを近隣の国へ周知し危険を知らせるとみんなに話しました。
翌日、ジャックは研究所員たちに気づかれぬよう戦闘ヘリに乗り込み、彼らに秘密でメガロドンを殺してこの事実をなかったことにしようとします。
ジャックにとっては出資した研究所がメガロドンのために閉鎖することのビジネス的なダメージを危惧し、勝手な行動に出ていたのです。
そして戦闘ヘリからメガロドンがいる周辺に上空から爆薬を投げつけます。
海上で起こった大爆発により、あたり一面血の海と肉片にまみれます。
ジャックは船に乗り移ってメガロドンの死亡を確認しようとしますが、その肉片はクジラのものでした。
ジャックの部下たちはメガロドンに騙されたことに驚愕しおびえ、船を急発進してその場から逃げようとしますが、急発進した勢いで、ジャックは海に放り出され、部下たちはそれに気づかず逃げ去ってしまいます。
必死に逃げようとするジャックですが、クジラの肉片とともにメガロドンに丸のみにされてしまうのでした。

その翌日、研究所員たちはジャックの嘘と死をやっと知ることになり、再びメガロドンの行方を確認したところ、なんと上海の人気リゾートへ向かっていることを突き止めます。
中国政府に連絡するものの取り合ってもらえない研究所員たち、メガロドンを始末するために上海に向かいます。

上海のビーチに静かに海底から近づくメガロドン。
饗宴のような浜は巨大のサメに気づいた人々の叫びで地獄絵図に変わります。
人が人を乗り越え砂浜にたどり着こうと死に物狂いになり、子供は取り残され泣き叫び、母親は子供を探して絶叫します。
そして人々を飲み込んでいくメガロドン。
子供の目の前までメガロドンが迫ったその時、研究所員が流したクジラの鳴き声と同じ周波数を聞きつけ、メガロドンは沖合へ方向転換します。

徐々に近づいてきたメガロドンに、ジョナスは潜水艇に乗り込んで水中から銃で銛を発射します。
しかしメガロドンに効き目はなく、潜水艇を破損させられてしまい、絶体絶命のジョナス。
破損のためにはがれた潜水艇の鉄板をメガロドンの腹に突き刺して、喉元まで一気に切り裂き、そして潜水艇から脱出し銛でその目をえぐりました。
それでも動いているメガロドン。
今度こそ食べられてしまう…。とあきらめるジョナスの前に大量のサメたちが現れメガロドンに食いつきます。
ホオジロザメやハンマーヘッドシャークなど、無数の多種多様なサメたちは、メガロドンの大量の血の匂いにひきつけられ、食い尽くしにやってきたのです。
そんな膨大なサメのうちの1匹がジョナスを見つけ食いつこうとしたとき、潜水艇に乗ったスーインが間一髪でジョナスを助け出し、船上へ導くのでした。

そして船の上でメガロドンをすべて倒したことの喜びを分かち合う研究所の仲間たち。
ジョナスは、スーインとメイインに自分はバカンスに行くと伝えます。
メイインは一緒に行きたい！とジョナスと母親に提案し、スーインは笑顔でそれにこたえるのでした。

【エンディング】
エンディングは海深くへ潜っていくカメラ。
本当にメガロドンはこれだけだったのでしょうか？