【REC/レック】ネタバレ感想｜マンション最高階の異形は必見！怖すぎる85分

「REC/レック」は2007 年のパニックホラー映画です。

「ゾンビ映画」での代表作。
そして「クローバーフィールド/HAKAISHA」「アンフレンデッド」などと同じ撮影手法の「POV」もしくは「モキュメンタリー」映画です。

「POV」「モキュメンタリー」映画とは…
1人称視点でドキュメンタリー的に描かれ、まるで実話のように作り上げられたフィクション映画のです。
「POV」「モキュメンタリー」は混合して表現されることが多く、正確に区分するとPOV（Point of View）は主人公の視点から見た映像がそのまま画面に映し出されるスタイルの映画、モキュメンタリーはドキュメンタリー形式を模倣したフィクション映画です。

POVやモキュメンタリーが有名になって以降、高く評価されています。
パンデミック、密室状況といったホラー映画の楽しい要素を詰め込んだ、ホラーファンなら通り過ぎることのできない作品です。

大人気となった本作は、続編もがっつり楽しめます。

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2025年5月現在、「REC/レック」を配信しているVODサービスは下記の通りです。

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映画【REC/レック】のクレジット

【REC/レック】あらすじ

スペインの都市部でテレビレポーターとして奮闘するアンヘラは「眠らぬ街」での密着取材で消防署で取材をしていました。
ハイテンションで取材をしている中、消防署内にサイレンが鳴り響き、出動要請が来たためアンヘラも同行させてもらうことに。
向かったのは5階建てのマンションで、閉じ込められた住人の救出要請でした。
現場には警察官が2人すでに到着している状態で、マンションのロビーにはすでに異常事態を察して住人たちが集まっていました。
騒ぎの原因と思われる高齢女性の悲鳴が響き、警官やアンヘラたち消防士一行が2階まで駆け上がると、血だらけの高齢女性が立っています。
警官は様子を見ながらゆっくり近づきますが、高齢女性は突如、警官の首をかみちぎります。

アンヘラたちは戦慄し1階へ逃げますが、その頃にはマンション自体が険地帯として危隔離されていることに気づきます。
マンションの外には半透明のビニールが張り巡らされ、外が見えない状態。
そこに２階から例の高齢女性に突き落とされた消防士が転落してきます。
周囲の人々は消防士を開放しますが、ビニールの外側にいる警官隊より、生物兵器が使われた場合の緊急体制になっていることを拡声器で告げられ、アンヘラたちは衛生検査官が到着するのを待ちます。

その間、アンヘラたちはマンション内の住人にインタビューを行い、その延長で犬による伝染病の可能性を知ることとなります。
その犬を飼っていたジェニファーも母親に噛みつき、マンションの上階へと逃げていました。
それまでの状況を踏まえ、政府はこのマンションを隔離することに決定しており、アンヘラたちも窓から度とに出ようとすれば撃たれる可能性を示唆され下手な動きができない状況に陥ります。

狭いマンションでありながら、次々と現れる感染者を回避して５階へたどり着いたアンヘラとカメラマンのパブロ。
５階の部屋は、それまでの階下の状況とは一線を画していました。
少女失踪についての新聞記事が壁一面に貼り付けられ、悪魔に取り憑かれた話をセットしてあるテープレコーダーがセットされていたり、赤ん坊のような姿の生き物がテレビカメラを破壊したり…。
これまでのマンション階下も異常でしたが、それ以上の常軌を逸した状況に絶望するアンヘラとパブロ。
パブロはアンヘラを逃がそうとしますが、「何か」に気づかれ殺されてしまいます。
アンヘラがそのとき暗視カメラ下で目にしたものは、これまでの状況にあっても理解できない容姿をしており…。

【REC/レック】感想と考察｜POVが最高に恐怖を盛り上げてくれる一作

ドキュメンタリー風のPOVだからこそ、ラストの恐怖がたまらない

「POV・モキュメンタリーの代表作と言えば」の代表作である「REC/レック」。

臨場感と迫力はすさまじく、登場人物の恐怖がまるで自分の感情であるかのように没入してしまいます。

数あるPOV映画の中でも、本作の臨場感はトップクラス間違いなし。
ストーリー展開も、登場人物のやり取りもすごくリアルなんです。

ゾンビものなので現実離れしているはずなのに、実話を映画にしたんじゃないかと思えるくらいナチュラルな展開。
POVである上に、マンションに閉じ込められた閉鎖環境であることも、より恐怖を駆り立てます。

消防士の活躍現場を取材するリポーターとカメラマンが、緊急出動を激写するため同行すると、現場のマンションは混乱状態。
1階から螺旋階段で上階へ続いていくマンション構造なので、階上に行けば恐怖が待ち受け、下手をすればあっという間に階下に落ちていく…。
という、恐ろしい謎に満ちている上階とつながっている状態の、見事な環境設定です。

老婆を心配している男性が、その老婆に喉を食い破られるシーンはショッキング。

その他、かわいそうに思えた女の子が豹変し襲い掛かって来たり、最上階では異形っぽい人間に遭遇したり…。

「息もつかせぬ」という表現がぴったりの約85分。
85分がすごく短くも長く感じられる、まさに恐怖の中にある体感時間と言えるような体験ができるはず。

マンションの最上階に隠された謎が、怖いけどワクワクする

「REC/レック」はゾンビ映画ジャンルの中でも有名な一作。

ゾンビ映画の場合は「なぜゾンビになったのか」が大抵描かれていますが、本作では具体的には説明されていません。
ただ、ストーリー上ではマンション最上階の部屋に、その謎がつまっているであろうと読み取れる展開です。

停電状態となってしまったマンション最上階の部屋は真っ暗闇。
カメラの暗視モードで映し出されたその部屋は、少女失踪についての新聞記事が壁一面に貼り付けられ、悪魔に取り憑かれた話をセットしてあるテープレコーダがあったりと、明らかに異常さがうかがえる状況でした。

しかも、屋根裏に続くと思われる扉を開いた瞬間ゾンビのような赤ん坊がカメラを叩き落します。
唯一暗闇で機能していたカメラは故障し、暗視モードで周囲を探るカメラマンと主人公でしたが、ぞのカメラ内に現れたほぼ全裸の長細い人間（？）に気づかれ、襲われます…。

突如現れる、異様に細長い異形とも思える人間は、まるでファンタジー映画を観ているような気分になれそうなほど。

この最上階のシーンを見るだけでも損のないホラー映画です！

最上階の怖すぎるPOVならこちらも必見。怖いところだけ見たいなら、中盤までは早送りがおすすめ！

まとめ｜POV・モキュメンタリー好きなら避けられない面白さ

「REC/レック」は「POV」「モキュメンタリー」「ゾンビ映画」どのジャンルでも大抵おすすめ作品として挙げられる一作です。

私個人としては、「POV」「モキュメンタリー」なら絶対に通るべき一作と言える、秀逸だと胸を張れる名作です。
続編も秀逸なPOVに仕上がっています！