「ザ・セル」は2000年に公開されたSF映画です。
ジェニファー・ロペスなどの豪華キャストと、独特かつ猟奇的な世界観があまりにも衝撃的で世界中で注目されました。
「他人の意識に入り込む」設定の映画だけあって、精神世界でのキャラクターの容姿や衣装はとても個性的。
アカデミー賞ではメイクアップ賞、MTVムービー・アワードでは衣装賞にノミネートされています。
過去「最も美しい女性」にも選べレたジェニファー・ロペスが、ロマンティック作品が多かったハリウッドでの黄金期に、異色とも言えるような狂気な本作は色々な意味で必見です。
また狂気としか表現できない世界観、虐げられた弱者にしか見えない世界観、そして虐待の末の人間の絶望が、まるでリアルな夢を見るかのように描かれています。
狂気の沙汰ではない精神世界を描く映画は多々ありますが、本作ほど美しく没入してしまうストーリー性の高い映画は珍しいはずです。

本作は若干グロあり、でも主旨はグロや痛いことではなく「精神世界の救い」だったのであまり気にならず、むしろ登場人物の行く末が気になってしまう素晴らしい構成でした…!!
ホラー好きも、クリーチャー好きも、もちろんグロ好きも一度は通っておくべき名作です。
グロ嫌いでもホラー好きなら一度見てほしい作品です!
私はグロは結構無理ですが、本作はギリギリいけました。(たまに目を細める部分はありましたが…)
ストーリーの主旨は救いと再生なのでただ痛いだけで終わるグロではないですし、グロを描きたい映画ではないのでそんなシーンも一瞬です。
軽めのグロで本格ホラーを楽しめる作品、あります!




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映画【ザ・セル】のクレジット
スタッフ
監督 ターセム・シン
脚本 マーク・プロトセヴィッチ
製作 フリオ・カロ、エリック・マクレオド
製作総指揮 ドナ・ラングレー、キャロリン・マネッティ
キャスト
キャサリン・ディーン-ジェニファー・ロペス
ピーター・ノヴァク-ヴィンス・ヴォーン
カール・スターガー-ヴィンセント・ドノフリオ
ゴードン・ラムジー-ジェイク・ウェバー
ヘンリー・ウエスト-ディラン・ベイカー
ジュリア・ヒクソン-タラ・サブコフ
カール・スターガー(少年)-ジェイク・トーマス
テディ・リー-ジェームズ・ギャモン
コール-ディーン・ノリス
【ザ・セル】あらすじ


先進的な医療施設キャンベルセンターで働く小児精神科医のキャサリンは、昏睡状態の少年エドワードの内面世界に特殊な機器を使って入り込み、内なる彼とやりとりしながら意識の回復を目指す治療に携わっていた。結果は芳しくなく、キャサリンは自分の内面にエドワードを招き入れる方法を考慮しつつあったが、それは未知の領域でリスクがあった。
そんなある日、昏睡状態の連続殺人犯カール・スターガーがセンターに運び込まれる。彼に誘拐された女性がタイマー仕掛けで溺死させられる危機にあるため、彼女が閉じ込められている場所をカールの内面から聞き出そうというのだ。
キャサリンがカールの内面世界に侵入すると、その世界には少年時代の素直なカールと、玉座に君臨する狂気のカールが住んでいた。危険を感じたキャサリンはカールの世界から脱出する。
カールの捜査を担当しているFBI捜査官ピーターとの会話で気持ちを落ち着け、再びカールの精神世界に戻るキャサリン。そこでキャサリンは、少年時代のカールが父親に受けていた虐待を目にする。また水に浸けられる洗礼式で味わった苦しさが、彼の中に別人格を作り出したことを知る。悪魔のような扮装のカールに襲われたキャサリンは、現実と精神世界の区別を失い、カールの世界から出られなくなってしまう。
キャサリンを助けるためにFBI捜査官ピーターがカールの世界に入る。ピーターはキャサリンに現実を思い出させることに成功し、また、被害者が閉じ込められている場所のヒントを見つける。
カールの世界から脱出後、ピーターは被害者が閉じ込められている現場に急行するが、キャサリンは独断で装置を操作し、今度はカールを自分の精神世界に招き入れる。
キャサリンの世界にやってきたの少年のカール。彼はキャサリンの世界にいたがり、思い出話をする。小さい頃に鳥を見つけたが、父親に見せたら酷いことをされると分かっていたので、自分で水に浸けて殺した。そうやって「助けた」。キャサリンがそうしてくれれば元の世界に帰らなくて済むと。そんなことはできないとキャサリンは断る。そこに少年のカールを追って邪悪なカールが現れる。しかしそこはキャサリンの世界であり、彼女がその世界の主だった。キャサリンは邪悪なカールをいとも簡単に叩きのめすが、邪悪なカールが受けた傷は、少年のカールにも反映していた。お前は俺を殺せないと嘯く邪悪なカール。自分を抱き上げたキャサリンに、少年のカールは「助けて」と呟く。キャサリンは彼を水に沈める。
キャサリンは現実に戻る。泣きじゃくるキャサリンの隣でカールは事切れていた。
後日、キャサリンによるエドワードの治療に進展が見え始めた。
引用:Wikipedia
【ザ・セル】ネタバレ感想と考察
夢の世界を描いてくれた、恐ろしい夢を見ているような映画
「ザ・セル」が他作品に比べて特に秀逸なのは、まるで夢の中にいるかのようなリアル夢世界観。
そして、現実だったら違和感しかないのに夢の世界だからこそ成立する圧倒的な色彩と、恐ろしい人間たち。
まるで狂った夢を見ているような気分になること間違いなし。
クリーチャーはあまり出てきませんが、クリーチャー好きならたいてい本作も好きだと思います。
特に夢の世界ならでは、と思える美しく印象に残るシーンを紹介しますね。
・キャサリンの夢の世界①性格をそのまま表す白いドレス…キャサリンの素の人格を象徴したかのような飾りすぎない真っ白なドレス。
物語冒頭もラストもこのドレスで、キャサリン自身がどうありたいかという意識もそこに表れているかのよう。
・キャサリンの夢の世界②ヴィランな悪女…殺人鬼意識内の悪魔に取り憑かれてしまったキャサリン。赤黒い衣装と毒々しいメイクが印象的。
・キャサリンの夢の世界③聖母マリア…殺人鬼の中に残る子供人格を救うために、安心させられる姿になるべく聖母マリアそのもののドレスに身を扮したキャサリンがはまりすぎてて美しい。
・カール・スターガーの神①狂気の悪魔
・カール・スターガーの神②個性的ヘアの悪魔
・カール・スターガーの神③水より出でる悪魔
どれも同一人物ですが、その状況により狂気を押し出していたり、恐ろしさを見せつけていたり、様々。
・馬が輪切りに!…キャサリンが迷い込んだビル内で現れた美しい馬。
でも天井から落ちてきた無ずうの硝子板に輪切りにされ、きれいに切り離されてしまいます。
夢としか思えない輪切り状態には、驚きと恐怖でポカンです。
・犬のブルブルと水飛び散り…夢の中のどこかのビルで、ずぶぬれになった犬がブルブルしています。スローモーションでひたすらブルブルし続ける犬の姿は、それが夢の中であることを象徴的に描いているかのようです。
意識内に入り込んで相手の考えを探る、という設定なので、入り込まれた人間の意識がその世界のルールとなります。
ラストではキャサリンが自分自身の意識内に殺人鬼を招き入れ、殺人鬼意識内の悪魔を殺そうとするのですが、これがなかなか残酷。
両乳首に通したアクセサリーを、キャサリンが力まかせに引きちぎるシーンは結構トラウマです…。
これがまたリアルにしっかり描写されているので、このシーンだけは目をそらします。
猟奇的殺人者の頭の中はこんなにすごい


小児科医キャサリンは、先進的な科学技術で患者の意識内に入り込み、精神疾患を治療する手立てを探すスペシャリスト。
そんな彼女に来た依頼は、女子大生連続誘拐殺人の犯人が意識不明で逮捕されたものの、誘拐されているはずの女子大生の居場所を殺人犯の意識に入り込み探してほしい、というものでした。
キャサリンが入り込んだ殺人犯の意識内は明らかに異常でした。
殺人犯の自我がひとつではなく、意識内の「悪の神」に支配されており、神と殺人犯は同一人格。
幼少期の壮絶な宗教体験や虐待により、殺人犯の自我は「トラウマで支配する神」と「従うしかない弱い子供」に分かれてしまっているのです。
キャサリンは意識に入り込んだ当初、そのことを知らないために子供人格の殺人犯をなんとか守ろうとあがきます。
しかしその意識世界にあるのは、恐ろしく痛めつけられた女性たち。
針金を顔や体中に通され操り人形状態にされていたり、ランニングマシーンに乗せられて機械仕掛けで走る仕組みを取り付けられていたり…。
そしてどの女性も、まるで漂白剤で色素を抜かれたかのように真っ白なんです。



ストーリー中盤以降で判明しますが、
殺人犯は殺した女性を漂泊して人形のように保存できるようにしていたんです…!異常さが際立ってますね!
ジェニファー・ロペスの美しさだけで過ごせる107分


「世界で最も美しい女性」に選ばれたジェニファー・ロペスはやっぱり美しい。
どんなドレスもメイクも髪型もピッタリ。
でも何気ないシーンの美尻は素晴らしいです。
スタイル抜群すぎて、ドレスではなく何気ない服装でも美しいばかり。
彼女の美しさと衣装だけで楽しむことも出来ます。
考察|悪を救うことはできるのか、人は再生できるのか


夢の世界観が際立つ本作ですが、ストーリーの主旨はとてもシリアスで重めです。
「人は悪から抜け出せるのか」
「人は立ち直り生き直すことができるのか」
107分の間、これらを問われている気分になります。
猟奇的殺人者であるカールの本質は、宗教に狂った親からの過度な虐待により歪んだ性的嗜好と加虐性によるものでした。
しかしその潜在意識下では、彼はただ親に受け入れられなかったことを悲しむ弱い少年です。
でも少年は自分がいかに恐ろしい存在であるかを知っていたので、キャサリンに自分を殺すように懇願し、結果キャサリンは彼自身である悪魔を殺して少年の願いをかなえるのでした…。
人は生まれながらに悪であるわけではなく、環境によって害されているだけで、誰かが救うことができるのかもしれない、と読み取ることができます。
一方で、悪に囚われてしまったのであれば死ぬしかない、というとらえ方もできます。
どう読み取るかは視聴者次第。
でも本作のラストは、キャサリンが人を救う糸口を見つけたことが分かる展開になっていて、そこには前向きなメッセージが含まれていると感じられます。
前向きメッセージを感じたいときはこの映画!




まとめ|夢の世界は一度行ってみる価値あり
見所と魅力の多い「ザ・セル」。
その世界観は、なかなか他作品では味わえない美しさと精度の高さなので一度は見ておくべきです。
特に、クリーチャー好きならクリーチャーが出てこないのに楽しめるはず。
精神的に複雑になってしまいそうな映画ですが、ラストでは救われるので大丈夫。
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